ジャズとコーラス

(14) モダンジャズ・コーラス Moanin'


Lambert, Hendricks & Ross
1959年にとんでもない音を出す3人組みがダウンビート誌で紹介されました。"The Hottest New Group In Jazz"と。

まず大ヒットだったのが"Moanin'"です。B. Timmonsのモダンジャズの曲にジョン・ヘンドリックスが歌詞をつけたのです。誰もがアート・ブレーキーのを聴いていたのです。驚きましたねぇ。

1957年結成のグループですが、それ以前からDave LambertとJon Hendricksはカウント・ベーシーのサウンドをコーラスにしたいと研究していました。どうしてもそれをやれる歌手がもう一人足りません。そこにお誂え向きのAnnie Rossを見つけたというわけです。そこで出したレコードが"Sing a Song of Basie"というデビュー盤でした。


Debut Albumn
彼らの特徴は超一流ミュージシャンの難解なソロをそのままコピーし、それに舌の回らないような早口の歌詞をつけてしまうということです。大体はHendricksが書いています。

おまけに、3人のアンサンブルは正確無比、楽器でしか出せないサウンドを見事に出してしまうのです。当時は奇跡的だとジャズファンから高い評価を受けました。

Annie RossはYolande Bavanに代りましたが、相変わらずモダンなサウンドを聞かせていました。64年に解散し、1966年にはリーダーのDave LambertがConnecticut Turnpikeで車にはねられ亡くなりましたが、彼らの後を継いだのがマンハッタン・トランスファーといっていいです。

かれらのようにジャズのソロ・プレーヤーのアドリブに歌詞をつけて唄うというとんでもないことを考えたのはEddie Jeffersonという男です。1952年に"Moody's Mood For Love"の歌詞を書いたのがが最初のことです。原曲は"I'm In The Mood For Love"でJames Moody(Ts)のアドリブを拝借しているのです。これをKing Plesureが唄いヒットし、このような歌のジャンルをVocaleseと呼ぶようになりました。


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