年頭の一枚 1996

故宮(中国・北京)
Emperor's Palace(Beijing)

北京は80年代から10年くらいの間に6回ほど訪れました。96年の正月用に95年に描きました。

故宮は明朝、清朝の皇帝の住まいです。天安門から入ってつぎつぎと雄大な建造物が連なりますが、一番奥が住居部分になっています。これは、その一角です。美しい瑠璃瓦と大木の木肌、そして緑が何ともいえないハーモニーを醸し出します。静かで落ち着いた雰囲気が伝わるでしょうか。おどろくなかれ、故宮には999の部屋があります。「9」という数字は中国ではめでたい数字なのです。これ以上はいる隙間がないからです。

北京では何回か京劇を見に行きました。中国風オペラです。なかなか力強い歌と胡弓の絡み合いが素晴らしいです。主役が歌い出すと中国人たちは拍手喝采で大興奮です。でも、ちょっと臭いです。

余白は一筆書き入れるスペースです。

原画(はがき大) Rotring Art Pen Graph(0.1mm)