歌をつくる人にまつわる話
Story of Songwriters

(75) Spencer Williams Basin Street Blues

Spencer Williams (1889-1965)

スペンサー・ウィリアムスはニューオリンズ生まれ。この時代にSt. Charles大学の出身というインテリ・ソングライターで、1907年にはシカゴへ、1916年にはニューヨークへと移って行く。この歌はニューヨーク時代の1928年の作詞・作曲です。

この歌を初めて聴いたのは1956年、ミルス・ブラザースのレコードです。ミルスをこよなく愛した小島正雄さんが、よくテレビで紹介していました。したがって、その当時から60年歌い続けた歌で、OZSONSの3人でもたまに歌ってみるものの、ミルスの歌は簡単には歌えません。だから、人前で歌っていません。

サッチモの歌を後から聞いて、よしよしと頷いたものです。

やはり高校生時代に、The Four NightsのDoo Wapで”I Ain't Got Nobody”を聴いて歌い出した歌ですが、この歌は1915年と古くシカゴ時代の歌らしいです。この歌もサッチモの名唱があります。

1920年代の後半はヨーロッパ・ツアー。一旦はニューヨークに戻りますが、1932年以降はロンドンに住み、その後はストックホルムに移住し、晩年にニューヨークに戻り75歳で亡くなりました。 

(2017/2/6)


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