歌と歌手にまつわる話

(86) ピンキー・ウィンタース来日 The Shadow of Your Smile

Pinky Winters(1931- )

Pinky Wintersという歌手をご存知ですか。私は初めて知り、初めて聴きました。そうです。またまた、志保沢さんのお奨めの歌手です。

私は渋谷JZ Bratへ行って来ました。

見事なクルーナーです。声を張り上げることはありません。しかし、歌に自分の気持ちをこめて歌うので、人の心にしみ込んでくる力があります。

先月はNancy Harrowを初めて聴き、今月はPinkyを初めて聴きました。アメリカでは、アニタ・オデイというビッグネームが87歳で亡くなったばかりですが、われわれが知らないだけで、すばらしい歌を聴かせる歌手がごろごろしているということです。

1時間少々の短いセットでした。珍しい選曲もありましたが、ジョニー・マンデルの”The Shadow of Your Smile”を抑えに抑えて唄ったのが印象的でした。森田 潔(p)と谷口雅彦(b)のバックです。

今年、2006年に出された最新のCDのタイトルがThe Shadow of Your Smileで、ジョニー・マンデルの特集CDというわけです。

われわれは、この歌、トニー・ベネットばかり聴いてきました。全く正反対の唄い方で唄います。ピンキーのような歌手の歌を聴くことはとても勉強になります。志保沢さんはそれをよく知っていて私に聴く事を勧めてくれるのです。こういうところがジャズボーカルの楽しいところです。

ピンキーは1950年代にレコードを2枚リリースをしています。結婚を機にリタイアしていたのですが、80年代にカムバックしています。

志保沢さんのお店でピンキーはリハーサルを行いました。志保沢さんは森田君のピアノをしきりに感心していました。はじめてだったそうです。最後に、志保沢さんのアルバートでライブをやったそうです。

仲良くしていた峰 純子さんが生前は森田君のピアノで歌うことが多かったので、数え切れないほど聴いていましたし、センスのよいことはよく知っていました。ピンキーさんも森田君のことは「いいピアニスト」と思っているに違いありません。峰さんもクルーナーでしたから、誰が決めたのか知りませんが、ピンキーの来日に森田君を使うというのはきわめて上手い組み合わせです。2006.12

今夜、Pinkyが志保沢さんのお店で歌ったビデオを見つけました。You Tubeにありました。2007/4/15

http://www.youtube.com/watch?v=uGg2SymI_wI

Official Site


2013年4月1日に来日しました。高田馬場「Arbert」でのピンキーと志保沢さんです。1日に到着し、2日は銀座で高田敬三さんらとランチをとり山野楽器に行ったり、夕方から高田馬場です。9時頃まで遊んで、弾き語りもして帰られたそうです。5日にはB-flatでライブがあります。

Bbに行ってきました。7年ぶりにPinkyの歌を聴きました。

Johnny Mandelが好きだということは周知のことですが、今回は”A Time For Love”を歌いました。静かに歌うのですがボリューム感は十分です。(2013/4/5)


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