歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(244) Bud & Richie Powell 若死に兄弟 


Bud Powell(1924-1966)


Richie Powell(1931-1956) of Clifford Brown and Max Roach Quintet

Powell家という音楽一家がある。その中で、われわれが知っているのは、Bud Powell(pf)とRichie Powell(pf)の2人くらいだが、祖父はフラメンコギターの奏者で、父親はストライド・ピアノ、兄のWilliam Powellはトランペット、Budは15歳の時から兄のバンドでピアノを弾いたという。弟がRichieであの有名なクリフォード・ブラウン&マックス・ローチQuintetのピアノだった。

Budは1959年にパリに居を移していた。この時代はアメリカでのジャズ不況のため、ヨーロッパに仕事の場を求めるジャズメンが多かった。4年後にニューヨークに戻ってきたが、結核、栄養失調、アルコール中毒が原因で、41歳という若さで死んだ。

双頭のクインッテットと呼ばれたClifford Brown and Max Roach Quintetが生まれたのは1954年春だが、2年後にあの自動車事故でクリフォードとリッチ―・パウエルが死んでしまった。それで、人気の高まったこのバンドは終わってしまった。

あの事故とは、リッチー・パウエルとブラウンが、シカゴにおける契約のために、夜更けにリッチーの妻ナンシーの運転する自動車に乗っていた。暗い雨の夜道(高速道路ペンシルベニア・ターンパイク)を抜ける最中に、ナンシーは運転を誤り、3人とも事故死した。クリフォードは25歳、リッチーは24歳、ナンシーは19歳だった。

何という若死に兄弟なのだ! 

(2018/3/9)


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