ジャズと雑学
Jazz and Trivia

(86) とてつもないクラシック・ピアニスト Glenn Gould

主にクラシックの音楽家の切手を収集し、その誕生日または命日になるとFacebookに切手画像をアップしている高校時代からの合唱団の後輩、阿波田君がいる。ユニークなFB族と言わなければならない。

彼に倣って、ジャズ関係の切手をネット検索で200枚以上の切手画像を見つけた。その目的はわかGのジャズサイトの1ページを切手で飾ろうというものだ。

その制作中のページを見て、Glenn Gouldというユニークなピアニストの切手画像を送ってきて、「これを一緒に載せてほしい」と。 

とてつもない天才ピアニスト。「とてつもない」とは? その演奏を聴けば、その意味は誰にも一目瞭然。リズム/テンポ/アクセント……どれもが強烈で躍動感に満ち、痛快とさえ感じられる。「ジャズ風」などと評されることもあるが、もっとも彼にはそういった意識はない。

グールドは、プロデューサーなどの反対を押し切り、デビュー盤としてヨハン・ゼバスティアン・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を録音。1956年に初のアルバムとして発表されるや、ルイ・アームストロングの新譜を抑えてチャート1位を獲得したという。

旧来のバッハ演奏とは異なる軽やかで躍動感あふれる演奏を、ピアノの豊かな音色と個性的な奏法により実現した。発表当時の評価は大きく分かれたが、その後、ピアニストに限らず多くの音楽家に与えたインパクトは甚大であった。


Glenn Gould(1932-1982)

こんなに低い椅子で演奏したのだそうだ。見るだけでも普通のピアニストではない。お時間の許す方は、聴いてみましょう。Youtubeにゴロゴロあります。

 

https://youtu.be/p4yAB37wG5s

⇒ 切手になった楽人達

(2023/7/6)


さて、クラシックの知識満載のSUEからのメール。わかGのジャズサイトにGlenn Gouldの話が出て大興奮しています。

カッパさん、
僕はグレン・グールドの気狂いファンの一人です。
彼のLPとCDが何枚あるかは、数える事も出来ませんが、もし「好きなのを選べ」と言われたら、「ブラームスの間奏曲集」と、「ベートーヴェンのソナタ第2番(?)の第2楽章」、「モーツァルトのK330」、それと勿論「バッハのゴールドベルグ」、と言ったところですかね。彼は「天才」か「気狂い」か、どっちでしょうか?
記事の掲載、有難う御座いました。

そうそう、
ベートーヴェンの、「皇帝」も、聴き逃せませんよ。
「一味違います」から、一度お聴きになって下さいませ。

カッパさん、
末です。
グールドの他の、僕が好きなピアニストに、ルーマニア出身のリパッティーと言うのがいますが、カッパさんはご存知でしょうか?
彼は「これ以上にないほど」美しい音でピアノを奏でるピアニストで、若くして30代で白血病で亡くなりました。ショパンやモーツァルトの、素晴らしい「泣きたくなるような」美しい演奏を残しています。
もし、まだでしたら、是非是非お聴きになって下さい。
あるジャケットに、彼の手の写真が載っていますが、まるで、「プロレスラーのような両腕」で、「なーるほど、ピアノは打楽器なんだ」と、改めて思わされます。
この腕と手が有って、初めて「モーツァルトやショパンの、あの美しいビアニッシシモが弾けるんだ」と、思わされます。
よ く「無人島に流されるのだったら、何のレコードを持っていくか?」という問いがありますが、僕だったら(無人島に電気があるかどうかは別にして)、間違いなく、グールドとリパッティーの二枚を持って行きます。
では。


Yasushi Suetsugu

 SUEのエッセー

(2023/7/7)

後日(23/10/9)になってメールが来た。

読みましたよ!
ただ末は、キチガイではなく、「クラシック好きのインテリ」であります。
何でこんなになったかなぁ?


  Index       Next