ジャズと雑学

(1) ジャズとは?


ジャズとは作曲された音楽というよりその演奏のやり方をいうのです。どんな曲でも演奏の処理の施し方ひとつでジャズになるわけです。

つまり、サッチモがディズニーの歌を唄うとすべてがジャズ以外の何物でもありません。おわかりでしょうか?


(2) オフビート


4拍子の曲は1小節に4分音符が4つ入るのが基本です。そして、ヨーロッパの音楽もわが日本の音楽も「
イチ ニイ サン シイ」というように1拍目と3拍目にアクセントがあります。「強 弱 中強 弱」なんて中学生の頃の音楽の授業で習いました。

ジャズでは「イチ ニイ サン シイ」と偶数拍にアクセントを置くのが基本です。これをオフビートとかアフタービートと呼びます。これは、黒人が生まれつき持っているビートなのです。黒人霊歌やゴスペルはすべてこのビートが使われます。

明治生まれのわたしのオバアチャンはモダンなことが好きでしたが、これだけはどんなに教えても駄目でした。ちなみにこのオバアチャン、「はなよさん」というのですが、金色夜叉を十何番まで知っていて唄ってくれたもんです。聞いてみたい方にはテープがとってあります。

また以前、沢田靖司が小学生の頃、滝廉太郎の「荒城の月」を4ビートのオフビートで唄って学校の先生にひどく叱られたという話をしてくれました。変な少年だったのです。

逆に、ジャズの演奏を聴いて、1拍、3拍で「炭坑節」のように手を打つ人をよく見かけますね。身体でジャズを聴いて下さい。こんな無様なことにならないためにも進んだ音楽の先生よ、子供たちにクラシックだけでなく、よいジャズも聞かせてやって下さい。なぜかって?それは21世紀にはスタンダード・ジャズはクラシックの1ジャンルになると信じているからです。


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