歌とミュージシャンにまつわる話 |
(397) 中川ヨウ produce vol. 59 〜Ema 幸せになる歌〜 |
久し振りの「中川ヨウ produce」をJZ Bratに聴きに行きました。前回行ったのが、Vol. 37でした。何と4年前、2019年のことでした。3人の若者トリオの出演でしたが、
と、書いてあります。 今日はどんなことに成るのか楽しみして行きました。 |
今日のメインはヴォーカルのEma(1990- )です。ヨウちゃんがわかGに聴かせたくて知らせて来たのです。知らせてくるというのは「通常のシンガーやミュージシャン」では無いということ。お分かりですか? ステージに出てきて、最初の歌が”Blue Skies”です。爺ちゃん、またまた不思議な気分に包まれました。我々が付き合っている、いわゆる通常のジャズ歌手の歌とは発声法から表現の仕方、全く別物です。上手いとか下手とかいう範疇の話では語ることが出来ません。「人に説明せよ」と言われたって、言葉で説明することは無理です。 スイングなんて、スキャットなんて、「何それ?」です。 Emaは、もともとミュージカルの歌手だそうです。幼少期にデビューしています。
このような彼女の歌を支えているのが、ピアノ・編曲を担当する魚返明未君(1991- )でした。芸大作曲科出身といいますが、音使いのユニークさは年齢とは無関係に爺ちゃんを驚かせるフレーズの連続でした。普通のスイングなんてリズムは使いません。拍の強弱なんてどこ吹く風・・・。 ウオガエシではありません。「おがえり あみ」と読みます。あなた、読めないでしょ? こんな雰囲気の中で、ベースの三嶋君とドラムスの小松君も、そこいらのジャズミュージシャンではありません。曲の中で沢山ソロも聴かせてくれましたが、ジャズ爺さんの頭を引っ叩きまくります。素晴らしいのか面白いのか・・・そんなこと問題ではないのでーす。 ヨウちゃんはわかGを驚かせるために呼んだのです。大当たりでした! 写真では、彼女の動きは見えません。歌っている時も間奏の間も、曲の動きを全身・全霊で表現しているのです。イヤー、じっとなんてしていません。微妙に顔も身体も動いているのです。 Emaがアンコールで歌ったのが”What A Wonderful World”でした。珍しい曲をアンコールに使ってくれました。
https://youtu.be/7EoRlkOA95g?si=zMX5JeAsgACsqBv この歌は60年代のベトナム戦争を嘆いて、George David WeissがBob Thieleと二人で書いた反戦歌です。 サッチモが心に沁みる歌を聴かせますが、アメリカではヒットしませんでした。どこからか、上の方から力が加えられての事だと思っていました。アメリカってバカな国だと思いません?実にアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォードと5代にわたる米大統領がこの戦争に関わったのです。米軍は1973年にベトナムから撤退しました。 そして、サイゴン陥落でベトナム戦争は終結しました。
このリトグラフは、限定1000部だけ制作されました。わかGの手許に1部(227番目)があるのです。まさに、家宝です。 ◆ ◆ ◆
わかGは、いい後輩を持ったものです。慶應義塾の幼稚舎からの13年下の可愛いかわいい後輩です。わが家の二人の娘も幼稚舎出身なので、ヨウちゃんと同窓会で会うのを楽しみにしています。もちろん、Facebookでも書き込んでいます。 爺さんがビックリする不思議なライブでした。ヨウちゃん、アリガトーーー・・・。また、呼んでぇ。 4年前の ⇒ 中川ヨウproduce Vol. 37 (2023/8/12) |
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