ジャズと雑学 |
(44) Blue Moon |
今夜は中秋の名月、東京でも秋の空大きな月が輝いています。この間までの残暑は何処に行ったのでしょう。
実際に青く見える月は”Blue Moon”です。空気中のチリ、特に火山の噴火などで舞い上がったチリが成層圏に達すると、しばらくの間は月が青く見えます。隕石が大気圏で蒸発してガスを出し、それでブルームーンになることもあるといいます。チリやガスでブルームーンというのはロマンチックではありません。 ◆◆◆◆◆ しかし、Rodgers & Hartは1934年にロマンチックな歌を書きました。われわれのような人種は”Blue Moon”と聞けば、♪Blue moon, you saw me standing alone♪と歌い出すに違いありません。10何年か前にトニー・ベネットがVerseを歌っているのを見つけて、Verseと1コーラスだけのシンプルな譜面を書いて歌ったことを思い出します。 天文学の用語には”Blue Moon”の定義はありません。 ◆◆◆◆◆ 2013年の夏至から秋分までの1シーズンに満月が4回あります。これは何年かに一度の珍しい現象です。『メイン州農民年鑑』では、その3回目の満月をBlue Moonと呼びます。日本では8月21日、アメリカでは8月20日です。1年は365日ですから13回の満月がある年が出てきます。それで、2分2至の4季節のどこかで4回の満月が現れることがあるのです。ちなみに2013年は、
次回は2016年5月21日だそうです。 今年の8月20日の夜に老ジャズピアニストのMarian McPartlandが95歳で亡くなったのですが、遺族から「ブルームーンの夜、11時58分に眠ったまま亡くなりました」というメールがFB経由で届きました。 ◆◆◆◆◆ アメリカの天文雑誌に”Sky & Telescope”というのがあります。1946年に、この雑誌がブルームーンの話をどう誤解したのか、同じ月の間に起こる2度目の満月を”Blue Moon”と書いてしまい、この話が一人歩きして”Blue Moon”の別定義となってしまったのだそうです。ややこしくなったものだ。(2013/9/19) 1週間後の半月
2013年9月26日、中秋の名月から1週間後、スカイツリーの上に半月が出て来ました。宵の内はこの時期はまだ上がってきません。この写真は23時前後です。 この半月は、上弦の月か下弦の月か分かりますか?これは下弦の月です。判っていらっしゃる方は物識り博士です。弦が上にあるか下にあるかではないのです。 これから満月に向かう半月を上弦の月、満月から欠けていく半月を下弦の月といいます。 月は東から出て高いところに上がり、そして西へと移動して沈みます。(2013/9/26) ◆◆◆◆◆ 次の夜 9月27日 昨晩の月が出てから気がついたので、今晩は11時頃から待ち構えていました。出てきましたよ。夕べより大分遅い時間です。ツリーのライティングが消えています。11時半近い頃です。 それにしても大胆なところから出てきたので、たまげました。クリビツです。(2013/9/27)
9月27日 次の28日は雲が出ました 見えません ◆◆◆◆◆
9月30日 2:00 この日も雲がありましたが粘りました
9月30日 2:04 雲が薄いと光が通ります でも、雲ではBlueにはならないようです さて、3年が過ぎました。2016年5月21日の夕刻月が出ました。夜半過ぎには100%満月になっています。 ブルームーン2016です。 そのお月様が幸運にも東京地方では見ることが出来ました。(2016/5/22) |
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