歌と歌手にまつわる話

(174) 「別れの朝」と前野曜子とWas Ich Dir Sagen Will

 


前野曜子
(1948.1.25-1988.7.31)

「別れの朝」がデビュー盤だったペドロ&カプリシャスのVocal、前野曜子の大ファンがいる。

彼女が沢田靖司のところにジャズを習いに通ったことがあるという。そこで、彼は沢田に会うために、沢田と私と有福が発起人の「Dolly Bakerを偲ぶ会」に参加してきて知り合った。私の後輩だった。

「別れの朝、2人は・・さめた紅茶・・」は誰でも口ずさんだことがある歌だ。人にはジャズしか知らないのではと思われている私でさえ歌える。

その前野曜子は1971年にこの歌で鮮烈なデビューを飾り、人気者となったのだが、2年もたたない間にバンドを辞めてしまった。すぐに高橋真梨子が2代目のボーカルとなるのだが、われわれのような人種には前野曜子がどうなったのか知る由も無かったのだ。今回のことで彼女が40歳の若さでこの世を去ったことを知った。

 

昔、「別れの朝」がテレビやラジオで流れている頃、この歌の原曲も紹介されていたのを思い出した。オーストリーの作曲家兼歌手のUdo Jürgensが自作自演していた。

原題は”Was Ich Dir Sagen Will(私があなたに言いたいことは)”である。


Udo Jürgens(1934-2014)

Udo Jürgensが弾き語りする動画がU Tubeにある。

何ということだ、2014年暮の21日にスイスで亡くなっていた。享年80歳だった。

(2015/2/10)


前野曜子33回忌

6年前に開催した「Dolly Bakerを偲ぶ会」に参加してきた後輩、武田君から久し振りにメールが来ました。「前野曜子ファンの集い」代表からの「お知らせ」だったのです。大ファンであることは6年前から聞いていましたが、まさかファンクラブ会長とは凄いですね。筋金入りの前野ファンでした。

上記は前野曜子の記録を残しておこうと、年が明けて2月に書いた記事だったのです。


Dolly Bakerを偲ぶ会にて 2014/9/23

前野曜子33回忌の記事が週刊新潮8月13日号に出てそのコピーと11月に刊行予定の「記念追想集 別れの朝」の目次案を添付してくれました。

(2020/8/26)


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