ダークダックス

チャーちゃんを知る全ての人が、まさか!と耳をうたぐった日が一日一日と遠ざかってゆく。小島さんの得意な司会「皆さん今晩は小島正雄です。早いものですね、あれから大分たってしまいました」という言葉が思い出される。さっと舞台の袖マイクに出て、にっと営業笑いをして喋りだす人なつっこい姿も再び見ることは出来ない。

「おい!何か面白い話はナイカネ?」という言葉を聞くことが出来ない。「ゼニを貰える歌を歌え!」と怒鳴りあげられた怖さも今では懐かしい想い出になってしまった。

あの叱言がなければ今の僕等はなかった。僕等はメソメソしないでゼニの取れる歌を歌おう。それがチャーちゃんへの供養であり、唯一の恩返しだから。「生意気言うなよ。それより、いつスキーに行く?」という声が聞こえてきそうな気がしてならない。

ペ ギ ー 葉 山 
チャーちゃんが旅に出て、ちょうど十二日目、ペギーはママになりました。
チャーちゃんに似て少しせっかちな子です。
だって予定より十日も早く生まれたんですもの。
いの一番に知らせようと思っていたのに・・・・・ペギーは淋しい。
遠いチャーちゃんのために、これからも私は良い歌を歌いつづけます。
チャーちゃん、聞いて下さいね!

スリーグレイセス 
「お前たちのは歌じゃない、息だ。歌なんていうものは、そんな声では歌えないんだ。もう一度やり直して来い」と、よくオジチャマには叱られました。
レッスンが終ると、いつもの優しいオジチャマに戻って「シッカリやれよ、誰だってはじめっからうまくないんだからナ。又来週待ってるゾ」と励まして下さいました。こんなに悲しいお別れの仕方をするなんて、本当に信じられません。でも、余り悲しんで居ては「バカヤロ!泣いているひまに歌のケイコでもしろよ」とおっしゃる事でしょう。これからはオジチャマの分も一生懸命頑張ります。
オジチャマどうぞ天国で見守って居て下さい。
 

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