ジャズと歴史にまつわる話
History of Jazz

JATT ジョージ川口とビッグフォア

J.A.T.P.の話が石井 一という元大臣から出た。大臣が18歳の時に来日したという話だ。その連想ゲームでJATTを思い出した。”Jazz At The Torys”である。JATPをもじってつけたものと見え見えだった。

ロイ・ジェームスの軽妙な司会で公開ラジオ番組「トリス・ジャズ・ゲーム」が私の中学生のころにはじまった。この番組の専属バンドがビッグ・フォアである。ジョージ川口、小野 満、中村八大、松本英彦である。

お客さんからのどんなリクエストでも応えて演奏してしまう。彼らにはお安い御用なのだが素人はびっくりしたものだという。1957年の東京ビデオホールでの録音盤が2014年の暮に復刻CDで発売された。このCDではベースは小野 満に代わって上田 剛が出ている。

ジョージ川口は2003年11月に76歳で亡くなるのだが、その年4月に銀座Swingでのライブに行った。ニュー・ビッグフォアとか言っていた。Vocalに北海道のスージー黒岩だった。それがジョージ川口の姿を見た最後だった。(2015/7/27)


ジョージ川口(1927-2003), 2003

■    

後日談です。ジャズのおとつぁん佐藤宏さんの若かりし頃、この番組のさくらでリクエストをするお客さんの役を頼まれたという話です。「何でもぱっなんて出来るわけないじゃない」 (2015/12/2)
 


  Index       Previous Next