歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(202) Ethel Waters Am I Blue?


Ethel Waters (1896-1977)

エセル・ウォーターズは明治29年生まれの古い古い歌手で女優でもあります。ブルースの女帝と言われたベッシ―・スミスやマ・レイニーらと同じ時代にチェスター、PAで生まれた。後に出てくるジャズシンガーのビリー・ホリデー、エラ・フィッツジェラルドらは大正1桁生まれである。

13歳の時にフィラデルフィアのホテルで女中として働きだし、17歳の誕生日の日からバルティモアのクラブでプロ歌手として歌い出し、はじめはブルースを歌っていたらしいが、ゴスペルやポピュラーを歌うようになった。1920年代の初めころからレコードを吹き込んでいる。
 

そのすらりとした体形から“Sweet Mama Stringbean”という愛称がある。

彼女のことはいろいろ書かれているが、あるものでは”St. Louis Blues”を女性では初めて歌ったとか、Cotton Clubで歌った”Stormy Weather”はHarold Arlenが彼女のために書いたシグネチュア・ソングだとか、別の処では映画「On with the Show」で歌った”Am I Blue?”が代表歌だとか。いずれにせよ彼女が最初に歌った歌である。

 

多くのジャズボーカル好きが最初に聴かされたジャズ・シンガーと言えばエラ・フィッツジェラルド、さらにその前を辿ってビリー・ホリデーまでではないでしょうか。男性ではビング・クロスビーですが、エセルは彼らの10年前にレコーディングしているのです。

ジョージ・ガーシュインより2つ年上です。

 

これは亡くなる2年前のビデオである。

(2016/6/11)



1959

Ethelは若い頃はすらり美人だったのだが、後年、300ポンドにもなったと言っている。

 


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